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「文才!身障者のテレワーカー日記」 【第3回】さよなら八雲病院

※ 「文才!障がい者のテレワーカー日記」 ※
「文才!身障者のテレワーカー日記」 【第3回】さよなら八雲病院

皆さんこんにちは。そしてお久しぶりです。

広報部の宮川です。

先月、八雲から札幌の病院に引っ越しました!
今回は引っ越しに関して書かせていただきますね。
 
話は2015年に、国立八雲病院の移転が決定したことから始まりました。
 
私が入院していた、国立八雲病院。
もともとは陸軍部隊の病院として創設され、1964年に政策医療施設として、筋ジストロフィー等の進行形筋萎縮症の病棟を新設しました。
月日が流れ、リハビリ工学を駆使する車いすのエンジニア等のさまざまな専門家が関わるようになると、道内だけでなく全国からリハビリテーションや入院を希望する患者が絶えなくなってきました。
 
 ここで問題となったのが、八雲という札幌や函館からのアクセスの悪さ
 
八雲病院と新千歳空港の距離はおよそ200㎞
函館空港でも80kmも離れています。
もともと八雲は医療過疎地だったため、医師も看護職も集まりにくく、経験を継承する後継者を育てるのが大変でした。
また、患者の平均年齢の上昇化に伴う合併症も増え、緊急時の対応が難しくなっていきました。
 
 そこで、急性期から慢性期の専門的な医療や、臨床研究などの医療機能の向上を図るためにも、八雲病院は廃止して機能を移転することになりました。
 
決定した当初は、患者間では前々からそういった噂が流れては頓挫していたため半信半疑でした。
しかし正式に2020年8月に移転することが通知されると、移転後の生活や当日の移動手段についての話が活発化しました。
新しい場所での生活や移動当日での体調面に不安がる人もいましたが、多くの患者は無事に何事もなく終わるだろうと考えていました
 
・・・新型コロナが流行し、緊急事態宣言が出るまでは。。。
(次回へ続く)